オーストラリアの歌
伝統的(でんとうてき)なオーストラリアの音楽には、大きく2つの流れがあります。 
ひとつは、大昔からオーストラリアに住んでいた、アボリジニとよばれる人たちの間で演奏(えんそう)されてきたもの。もうひとつは、イギリスなどから移(うつ)り住んだ人たちの間で歌われてきたものです。
アボリジニの音楽  
オーストラリアのアボリジニの人たちは、ほかの大陸(たいりく)には見られない独特(どくとく)の文化を、何万年にもわたって受け継(つ)いできました。美しい絵、ブーメランなどを使った狩(か)り、そして不思議(ふしぎ)なムードの音楽です。ディジュリドゥーという長い笛(ふえ)が有名。不気味(ぶきみ)な低音(ていおん)がいつまでも続きます。
  
 移住者たちの音楽 
ウォルシング
・マチルダ
 
オーストラリア人ならだれでも知っているこの歌は、第2の国歌とも言われるほど人気があります。
正式な国歌は「アドバンス・オーストラリア・フェア」ですが、「ウォルシング・マチルダ」こそ、かつての開拓(かいたく)時代のオーストラリアを感じさせてくれる歌です。 
第3次世界大戦でほとんどの国が滅亡(めつぼう)し、オーストラリアだけが残ったという設定(せってい)のSF映画(えいが)「渚(なぎさ)にて」のテーマ曲に使われたため、オーストラリアを代表する歌として全世界に知られるようになりました。 
古ぼけたバッグを背負(せお)い、荒野(こうや)を転々とさすらう旅人の姿(すがた)は、今でもオーストラリアの人々の心に開拓時代のオージー魂(だましい)を思い出させるのかもしれません。 
なお、この歌にはオーストラリア独特の言葉、つまりオージーイングリッシュがいっぱい使われています。それがますます、昔のオーストラリアへのあこがれを大きくしてくれるのです。 
日本では、「ユーカリしげる川の岸辺に」で始まる訳詞が作られ、キャンプの歌として親しまれています。
なお、オーストラリアでは、同じ歌詞で、2つのパターンの曲が歌われています。

調子をそろえて  クリック クリッククリック 
NHKの「みんなの歌」で紹介され、子供向きの歌集にはよくのっている歌です。羊の毛を刈る仕事の様子を歌ったもの。原題は「クリック・ゴー・ザ・シアーズ」といいます。オーストラリアの観光で羊の毛刈りを見に行くと、必ずこの曲がBGMに流れています。
ウォルシング・マチルダ」や「クリック・ゴー・ザ・シアーズ」など、オーストラリアで昔から親しまれてきた歌には、アメリカのカントリーミュージックに共通(きょうつう)するものがあります。 
カウボーイハットをかぶり、ギターやバンジョーの伴奏(ばんそう)で歌うのがよくにあうのです。 
アメリカもオーストラリアも、どちらも歴史(れきし)の新しい移民(いみん)の国。何もない荒野(こうや)を開拓(かいたく)していった経験(けいけん)をもっています。それがよくにた音楽を生んだのでしょうか。
  

音を聞こう 
ウォルシング・マチルダ(その1)
ウォルシング・マチルダ(その2)
クリック・ゴー・ザ・シアーズ
アドバンス・オーストラリア・フェア
ディジュリドゥーの音色