オーストラリアの学校教育制度

オーストラリアの学校のしくみ
日本の小学校から高校(6−3−3年)にあたる学校は、オーストラリアでもやはり12年間です。大きく小学校(プライマリ)と高校(セカンダリ)に分けられます。
ただし、その学年の分け方は州(しゅう)によってちがいがあります。
ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、タスマニア州、首都特別地域(しゅととくべつちいき)は、6-6(4・2)制(せい)。
南オーストラリア州、北部準州(じゅんしゅう)、クィーンズランド州、西オーストラリア州は、7-5(3・2)制です。
義務(ぎむ)教育は、6歳から15歳までの10年間です。(タスマニア州だけは、6歳から16歳まで)
小学校入学まで
3歳(さい)から5歳の幼児(ようじ)は、「プリ・スクール」という幼稚園(ようちえん)に通っています。プリ・スクールは、州によってキンディとかプリ・キンディともよばれます。
また、クィーンズランド州以外では,公立小学校の中にある「準備(じゅんび)学級」(名前は州によってちがう)が、5歳の児童を受け入れており、ほとんどの子供はこの学級に通っています。義務教育は5歳からと言ってもいいかもしれません。
ニューサウスウェールズ州と首都特別地域では、5歳児の学年を「キンダガートン(キンディ)」とよび、義務教育の最初の年としています。
このほか、特に保育(ほいく)を必要(ひつよう)とする幼児のため、保育所(チャイルド・ケア・センター)があります。
小学校(プライマリ)

小学校は、6または7年制で、公立学校は男女共学がほとんどです。
入学年齢(ねんれい)は各州とも基本的に6歳です。1月入学なので、前の年に5歳になっている子が1年生として入学します。
日本のように自分の行く学校が決まっているのとちがって、地域(ちいき)の中で好きな学校を選(えら)ぶことができます。
教科は、英語、算数、社会、理科、音楽、図工、保健・体育のほか、選択(せんたく)教科として、宗教、外国語、器楽などがあります。ほとんどの教科を学級担任(たんにん)の先生が教えますが、科目によっては、別の先生が教えることもあります。

 
高校(セカンダリ)

高校は、7(または8)年生から12年生までの5(または6)年間です。日本式に言うと、中高一貫(いっかん)教育ですね。義務教育期間の「ジュニア」(3または4年間)と、進学準備の「シニア」(2年間)に分けられます。
前期段階(だんかい)では、英語、数学、理科、社会などが必修(ひっしゅう)教科で、ほかに外国語、商業(しょうぎょう)、芸術(げいじゅつ)、音楽、農業(のうぎょう)、家庭科など、さまざまな選択教科があります。
後期段階では、各生徒の能力(のうりょく)や希望(きぼう)に応(おう)じて、いろいろなコースに分けられ、必修教科のほか、コース別に選択教科を受けます。先生は教科担任制です。
前期段階と後期段階の修了(しゅうりょう)時にはそれぞれ修了証書(しょうしょ)が授与(じゅよ)されます。

 
授 業

学校の年度は、1月下旬(げじゅん)〜2月下旬に始まり、12月中旬に終わります。
この間、4月中旬から下旬のイースター休み(1〜2週間)、6月から7月にかけての冬休み(2週間〜1か月)、9月から10月にかけての春休み(10日〜2週間)、12月中旬から1月下旬または2月中旬の夏休み(40〜50日間)があります。長い休みの時期は、州ごとに決められています。
学期は基本的(きほんてき)に4学期制。年間授業日数は約200日。土日は休みです。

遠隔地(えんかくち)教育

日本の20倍もある広大な面積(めんせき)のオーストラリアには、人口がものすごく少なく、交通も不便な場所がたくさんあります。
こういった遠隔地(えんかくち)に住み、学校に通えない子供のために、通信(つうしん)制学校が作られています。
この学校では、郵便(ゆうびん)による通信教育や、無線(むせん)による放送教育が行われています。

外国語教育(LOTE)
英語以外の言語教育を「LOTE」(Language Other Than English)と言います。
移民(いみん)が多いオーストラリアでは、全人口の25%がオーストラリア以外の国で生まれ、しかも、英語を使わない国の出身者が増えているので、多文化教育、特に言語教育が重視(じゅうし)されています。
LOTEもそのひとつで、小学校から外国語が教えられています。日本語を学ぶ子供も、とても多いそうです。
●参考●
文部省大臣官房調査統計企画課 「諸外国の学校教育」
オーストラリア生活便利帳 「DOMO-2000」 
地球の暮らし方5 オーストラリア
APLaC/Sydney(シドニー多元生活文化研究会)「オーストラリアの教育」
オーストラリア留学ネット 「ニューサウスウエールズ州の教育制度」