南半球の不思議(ふしぎ)

オーストラリアは、北半球の日本やヨーロッパ、アメリカ合衆国(がっしゅうこく)とちがって、南半球にある。南半球では、私たちが常識(じょうしき)だと思っていることと、正反対のことがいっぱいあるらしい。
  
●どうして日本と季節(きせつ)がちがうの?
地球が太陽のまわりを、1年かかってまわっていることは知ってるよね。これを公転(こうてん)といいます。
また、地球は1日1回24時間かかって回転しています。これは、「自転」。
自転することで、昼と夜が生まれます。太陽を向いている方が昼、反対側(はんたいがわ)が夜というわけです。
しかし、ただ、地球が自転しながら公転するだけでは、1年中季節は変わりません。日本には、夏も冬もなくなってしまいます。
それでは、何が季節を作り出すのでしょう。
答えは、「地球の地軸(ちじく)のかたむき」なのです。
地軸とは、地球の、北極と南極をつきさすように結んだ軸のことです。だんごを串(くし)にさした時の、串にあたるのが地軸というわけ。
その、だんごの串を中心に自転しながら、太陽のまわりを公転するのですが、だんごの串は、公転面に対してまっすぐにささっていないのです。23.4度かたむいています。地球儀(ぎ)を見ても、少し首をかたむけていますね。
さて、首をかしげたまま、太陽のまわりを公転すると、どんなことが起こるでしょうか。
太陽の光は、昼のように真上から当たると、地面の温度を上げますが、朝や夕方のように、ななめからだと、それほど地面をあたためることができません。つまり、光が当たる角度が高いほど、地球は多くの光や熱を受けることができるのです。
下の図のように、太陽の光や熱を高い角度から多く受けるのが夏で、低い角度からななめにあたるので、光や熱が弱くなるのが冬です。1年のうちで、一番高い日が夏至(げし)で、一番低い日が冬至(とうじ)です。
地球は、かたむいたまま公転するので、北半球に光が多くあたる季節は南半球は少なく、南半球に光が多くあたる季節は北半球は少なくなります。
これが、北半球と南半球の季節が反対になる理由(りゆう)です。ですから、クリスマスの日は、北半球の日本は真冬、南半球のオーストラリアは真夏ということになります。わかりましたか?   





真夏のクリスマス
「学校」のページの「お休み」のところでも書きましたが、サンタクロースがサーフィンでやってくる切手で有名なように、オーストラリアのクリスマスは、日本でいうと6月の終わり、つまり真夏なのです。
オーストラリアでは、クリスマスは祝日です。その次の日も「ボクシングデー」といって、クリスマスプレゼントの包みを開ける日として祝日になっています。
そのくらい、みんなが楽しみにしているクリスマスですが、外は毎日暑い日が続きます。

写真左上
ビーチでみかけた砂の彫刻(ちょうこく)。サーフィンをもったサンタクロースとクリスマスツリーが上手につくられていますね。

写真左中
上の写真と同じ場所です。みんな海水浴を楽しんでいます。

写真左下
私がとまったホテルのロビーの写真です。ツリーの近くの女性は半そでですね。室内はエアコンがきいていますが、外は30度をこえています。
●太陽の動きは?
太陽はふつう東からのぼって、南の空を通り、西にしずみます。南半球ではどうなのかな。まわりの人にも聞いてみましょう。次の4つのうちどれでしょう。
   1  東〜南〜西
   2  西〜南〜東
   3  東〜北〜西
   4  西〜北〜東
さあ、何番の答えが多かったかな。
下の写真を見てください。オーストラリアなど南半球の国では、真昼に太陽は北の空にあるのです。日本では、日当たりのよい南向きの家が喜ばれますね。しかし、オーストラリアでは、北向きの家が人気があるのです。
日本では、理科の時間、太陽が一番高くなることを「南中」というと習います。でも、オーストラリアでは「北中」なんですね。
正解は「3番」でした。合ってましたか。
私が、オーストラリアで、どうもなじめなかったのが、この太陽の動きです。
日本の常識では、南に向かって立ったとき、太陽は左から右へ進みますよね。左(東)からのぼった太陽は、真正面(南)で高くなり、右(西)へしずんでいきます。日時計で影(かげ)の動きを調べるとわかりますが、太陽は右回りに動くのです。右回りのことを、「時計回り」というのも、時計の動きが日時計をもとにしたからです。
しかし、南半球では、太陽は、東からのぼり北を通って西にしずみます。左回りに動くのです。下の写真のように、影も左回りとなります。左下に向かってしずむ太陽を見ながら、私は「変だなあ」と感じてました。
方位磁針(じしん)の中央に立てた
棒(ぼう)の影(かげ)が、S(南)の
方をさしています。つまり、太陽は
N(北)の方にあるのです。2001
年2月4日、正午。
サマータイム(夏時間)のため、影
が真南をさすのは午後1時。


この写真は、Funky さんのサイト
ニューカッスルより愛をこめて
からお借りしました。著作権は、
Funky さんにあります。
●月や星座(せいざ)が、さかさまに見える?
今度は月の話です。実は、月も太陽と同じで、東からのぼって、北の空を通り、西にしずみます。なあんだと思うかもしれませんが、もうひとつ忘(わす)れてほしくないことがあります。
それは、月の形がさかさまだということ。南半球では月の満ち欠けが北半球とは逆(ぎゃく)になります。だから、三日月や半月の形は日本とは左右が反対になります。月面の模様(もよう)も、上下さかさまです。
これは星の場合も同じです。北半球から見えている、おなじみの星座の多くは、オーストラリアでは地平線の下にかくれ、日本からは見ることのできない南十字星などが空いっぱいに広がっています。北極星やカシオペア座、北斗(ほくと)七星などは、見ることができません。
南半球では、オリオン座など、日本でも見慣(な)れている星座が、上下さかさまに見えるので、とても不思議(ふしぎ)な感じがします。
星の動きは、日本と反対で、北の空は右から左、南の空は時計回りです。
さかさまにしずむオリオン

教科書や本の写真とくらべ
て、星がさかさまになってい
ることを確かめてみましょう。


この写真は、名古屋市の
浅田直樹先生にお借りし
ました。著作権は、浅田
先生にあります。

あさちゃんのホームページ
参考 オーストラリア・メルボルン日本人学校ホームページ